人間は死ぬと、魂は引導を渡されて霊山浄土という仏様の世界に赴くのですが、肉体は荼毘に付されて遺骨となり、殆どの場合、お墓に埋葬されます。人は古来から土から収穫したものを食べて肉体を養い育てて来たのですから、再び土に帰るという思想ができ上がったのでしょう。
埋葬の時期は、火葬後すぐであったり、四十九日忌であることが通例ですが、最近は骨壷のまま埋葬し、三十三回忌になってから土に帰すなどという考え方が出て来て、いわばお骨を壺に入れたまま、長い間お墓に仕舞っておくという人も見受けられます。
しかし、そうした方法は、水がたまったり虫が付いたりして大変見苦しくなるものであり、亡くなった人の肉体を四大(天地自然)に調和させるという悟りの考え方と相反するものであると考えます。お墓を造る時は、埋葬する部分は必ず土のままにしておき、なるべく早く、忌日を選んで土に帰して上げることが望ましいのです。