私達が拝読しているお経(妙法蓮華経)の中心テーマの一つは“平等”という事です。お釈迦様が仏教を樹立された背景には、インドのカーストという厳格な身分差別の制度への思想革命があった事を見逃す事はできません。王侯や貴族だけが優遇されるのでなく、すべての人々が幸福を掴む事のできるような世界を作り上げようと立ち上がられたのです。やがて時代と共に、出家者や徳の高い修行者だけに限られていた成仏への保障は、すべての人々に与えられ、大乗仏教という形に発展して来ました。妙法蓮華経の平等思想は、最も完成されたものであり、人類の思想や文化に多くの影響を与えています。憲法の基本的人権も、男女の本質的平等も、すべての人を救うという慈悲の心から出発しているのです。