「布施」は、お釈迦様の慈悲を社会生活の中で実践するための修行であります。世の中のため、他人のために尽くすという心を教えるもので、仏道修行の中でも、最も大切なものとされています。
信者の立場から、寺院や僧に財物を施すことを「財施」といい、僧が、人々のために法を説いたり、教化活動を行うことを「法施」といいます。
皆さんが、神社仏閣にお参りする時の「賽銭」も布施の行為の一種であります。「賽銭」は「散銭」とも書き、昔、行事の時に、人々に銭を撒いて供養したことがもとになったといわれています。貧しい人々へ施す慈悲の心が、神仏の心に届き、御利益になって帰って来るのです。
財のある者は財を、智慧のある者は智慧を、力のある者は力をもって、他人のため、寺のため、仏法のために尽くす「布施」の行為は、仏法興隆の礎となるものであり、宗教行事や寺院の維持運営を果たし、個人の幸福へと還元されて来るものなのであります。