【解説】
 南無妙法蓮華経の御題目には、寿量御本仏様(じゅりょうごほんぶつさま)の大生命・大慈大悲の恵み・教化救済の尊いお導きが込められています。
 寿量御本仏様とは、妙法蓮華経如来寿量品第十六に説きあらわされた、お釈迦様の本当のお姿であり、その永遠不滅の大生命は、私たち一切衆生のすべての生命の根源であります。御本仏様は私たちの生命のおおもとの御親(みおや)なのです。
 そして、過去から未来への永遠の時の流れの中で、私たちに垂れ給う最も素晴しいご利益が蘇生であります。蘇生とは信仰によって生まれ変わる=本当の自分の価値を知って生き直すということです。
 生老病死などの人生の困難にぶつかった時、生命の大切さと進むべき人生の方向を示し、困難と戦って生きる勇気を身心に与えてくれるのが、御題目信仰のご利益であり、御本仏様の慈しみとやさしさに満ちた御加護に他なりません。
 妙法蓮華経の「妙」とは、不思議・満足などさまざまな意味がありますが、殊に、御本仏様が、私たちを不断に温かく見守っていて下さることを象徴している神秘不思議の力を秘めた文字です。
 南無妙法蓮華経を素直に受持し、信じて唱える人は、自分自身が仏様の生命を宿した尊き存在であると実感することができるのです。

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