【解説】

お釈迦様の従兄弟で弟子でもあった提婆達多(だいばだった)は、おのれの才能に溺れ、お釈迦様に反逆し、殺そうとまでした極悪人でした。しかしお釈迦様は、提婆達多との仏縁こそが悟りに不可欠であり、彼の存在が仏道に導いてくれたのだと説かれています。
世間に眼を転じても、強敵に対することで人は成長し、競争相手に鍛えられるものです。
厭な存在、嫌いな相手こそ、自分を成長させてくれる大切な存在であり、改心すべきこと、用心すべきことは常に身近にあるのだと気付くことが大切です。
逆境に身を置いてこそ、人は自分の人生の本分を全うできるのであるとの日蓮大聖人様のお示しです。他への不満を抱くより、自己の改善の気持ちを強く持ち続けていきたいものです。

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