仏教の言葉

お経について

お経とは、本来お釈迦様の言葉を集めたもので、佛様の教えが述べられているものです。お釈迦様の約五十年の説法は、結集(けつじゅう)という集会を経て確認されながら、長い年月と多くの人々の手によって研究され、八万四千と形容される膨大な経典が残されています。インドの北部で生まれた佛教は、西遊記の三蔵法師のような人々によって、世界各地へ、その土地の文化と融け合いながら弘められました。日本の佛教は、シルクロードを経て中国・朝鮮半島から伝えられたものです。従って各宗派も中国の宗派の受け継いでいたのですが、鎌倉時代に日本独自の日本人の為の実践宗教が誕生しました。中でも日蓮大聖人様は、妙法蓮華経(法華経)というお経を根本聖典とする天台宗の流れの中から、お題目の信仰を樹立されたのです。この法華経は、日本に最も影響を与えたお経で、最も古い時代から国家安泰の経典として尊重されて来ました。又、悪人や女人の成佛を可能にしたのも法華経です。何よりも、佛の寿命は永遠不滅であることを説き、お釈迦様は、この法華経を説く為にこの世にお生まれになったとおっしゃられています。