仏教の言葉

名前の話

名前が悪いから災難に遭ったとか、名前を変えないと不幸になるとかいう話を聞くことがあります。先頃は、自分の子供に「悪魔」という名前をつけようとした親がいて話題になっていましたが、本来は、生まれた子が幸福になるようにという親の願いを込めて命名されるものです。

当山では、代々伝わる姓名学により、字の画数・陰陽・意味などの項目を検討し、名字にふさわしい名前をおつけしていますが、最も大事なことは、自分の名前の意味、親が自分に託した願いの内容をよく理解し、自分の人生に責任をもって生きることです

名前は家電や車のように、簡単に取り換えることはできません。不幸や災難の責任を名前だけに押しつけるのでなく、自分の名前の意味を現実のものにする努力こそ、大切なことなのです。