仏教の言葉
四諦について
お釈迦様が、一番最初に説かれた教えに「四諦」があります。
苦諦・集諦・滅諦・道諦の四つであり、諦とは、物事をだめだと思い切る「あきらめる」という意味で使われますが、本来は、「真実をありのままに認識する」ということです。
すなわち、私達の人生は、ありとあらゆる苦しみに満ちていると悟るのが苦諦。その原因は、自己の快楽や自己の立場ばかりを追求する自己中心的な欲望が、心に溜まっていると悟るのが集諦。それを悉く失くしてしまえば、自然や社会のあるべき未来の姿に立ち帰り、仏様の心と智慧で、平穏な生き方が出来ると悟るのが滅諦。そして、悟るための方法として、正しい観察・思考・言葉・行い・生活・努力・心構え・心の持ち方などの修行を説くのが道諦です。
幸福な人生は、心の在り方で決まります。慈みの心でお題目を唱えて生活すれば、自然に人間本来の行いが身に付いて来るのです。