仏教の言葉

南無妙法蓮華経は、生活の中の密教

密教というと真言宗のものと考えがちですが、日蓮大聖人様の御題目の信仰も密教なのです。勿論、その形式、作法・論理などは大きく違います。密教とは、本来、有資格者(仏から選ばれし者)にのみ伝えられる秘密の教えであり、天地宇宙を司る仏様と行者(選ばれた修行者)が本質的に同一であることを悟るための宗教です。これを即身成仏といいます。

日蓮大聖人様は、すべての人々が、御本仏様の御子として、その救いに浴せるように御題目の信仰をお示しになり、私達にとって、身近で現実的な即身成仏の道を開かれたのです。そして、御題目を自ら唱え、信仰の喜びをかみしめ、他の人々にも勧める行ないのできる者を御本仏様から選ばれた菩薩の生まれ変わりであると延べられています。私達聖徒団の信仰者が、まさにその菩薩です。仏様の神秘がすべて納められた御題目の信仰は、本来の密教の修行法であり、三大秘法という名で表されておるのです。