日蓮大聖人様のお言葉
令和2年1月
- 『開目抄』
- 文永九年(1272)年
- 聖寿 五十一歳
- 著作地 佐渡 塚原
【解説】
この『開目抄』は、佐渡流罪中に書かれたものです。日蓮大聖人様の御教えを伝える重要な御遺文で、『立正安国論』・『観心本尊抄』とともに「三大部」として重要視されています。
「四恩」とは、@いのちを与えてくれた親・先祖の恩、A生きる道を示してくれた師の恩、B生活環境を与えてくれる国の恩、Cあらゆるすべての根源である御本佛の恩のことです。
今生きていられること・健全な社会で生活できること・人との交流が出来ること・縁ある人と人生を楽しむことができること等々は、自分の積み上げた努力の他に、こうした「四恩」のお護りや助けを陰ながらいただいてこそのことなのです。
常にお陰さまでと「四恩」に感謝する心を持ち他の人々にも思いやりや優しさを持って接することが、「知恩・報恩」ということであり、幸福への道なのです。
(令和2年1月)