日蓮大聖人様のお言葉

令和2年4月

撰時抄せんじしょう
  • 健治元年(1275)年
  • 聖寿 五十四歳
  • 著作地 身延山

【解説】

お釈迦さまが亡くなられて二千年の後、人々の心から正しい教えが失われ、世の中が乱れ混乱が延々と続く末法(まっぽう)という時代がやって来ます。今はまさにその末法の時代真っ只中です。

お釈迦さまは、未来を予見し、末法の世の私たちのために、人々を救い導く教えが現れ効果を発揮するよう神秘のタイマーをセットしてくださっていました。

この神秘のタイマーを発見し、人々を救う教えが「南無妙法蓮華経」の御題目の信仰であることを発見されたのが日蓮大聖人様です。

出会いとは、しかるべき時を経て、そのために必要な事実や体験を積み重ねた上にもたらされるものです。

今私たちが御題目の信仰に出会っているのは、はるか遠い過去からのお釈迦様とお祖師様との約束によるものです。

私たちが、仏法-信仰によって救われ幸せになるためには、今が末法という時代であることに気付き、御題目の信仰にすがり御題目を生き甲斐とする生き方が不可欠なのです。

(令和2年4月)