日蓮大聖人様のお言葉

平成24年4月

当時とうじ
いたけれども
のちくすりなれば
いたくていたからず

聖人御難事
  • 弘安二(1279)年
  • 聖寿 五十八歳
  • 著作地 身延山

【解説】

人はみな幸せになろうと真剣に生きています。ところが、自分では正しい生き方をしているつもりでも、仏様の眼と智慧に照らしてみたら、実は大きな過ちを犯していることもままあるものです。

本来あるべき生き方から外れていれば、必ず不都合に見舞われるのですから、そこから人生の軌道修正を試みることになりますが、それには、時に応じて痛みや苦しみが伴うことも少なくありません。

しかし、恐れず、また先送りをせずに、仏様・日蓮大聖人様の正しいお導きの慈悲の中に身を委ね踏み出していくことが大切です。

当時(今)は痛みや苦しみを感じても、それは、後の(これからの)幸せな人生のためのもので、良薬の苦みと同じなのです。

進んで受け容れさえすれば、痛みもすぐに人生のよろこびに変わっていくのです。

(平成24年4月)