日蓮大聖人様のお言葉

平成25年6月

法華経ほけきょう
御名みなをきくこと
をぼろげおぼろげにも
ありがたき有り難き
ことなり

法華題目鈔ほっけだいもくしょう
  • 文永三(1266)年
  • 聖寿 四十五歳
  • 著作地 清澄山

【解説】

故郷の房総方面を布教された日蓮大聖人様が、清澄で著された御書の一説です。

この『法華題目鈔』は、南無妙法蓮華経のお題目の信心について書かれています。知識や理屈にかたよらず、素直な心で信心するこの大切さをお示し下さったとても重要な御書の一つです。

「法華経の御名」とは、南無妙法蓮華経のお題目のことです。お祖師様は、お題目は、どこかで誰かが唱える声がかすかに聴こえてきただけでも、御本仏様の大慈大悲に触れることが出来、実にありがたく尊いものであるとお示しです。

そんなありがたいお題目に出会えた私たちは、さらに信心を深め、いつでもどこでも自然にお題目を唱えられる信仰の人を目指しましょう。それこそが、社会や環境を超えて私たちすべての人間が持って生まれた生命の目的(本願)なのです。

(平成25年6月)