日蓮大聖人様のお言葉
平成29年2月
- 『頼基陳状』
- 建治三(1277)年
- 聖寿 五十六歳
- 著作地 身延山
【解説】
篤い信仰家の四条頼基公が、主君から誤解を受け窮地に立たされたため、頼基公に代わってお祖師様が書かれた弁明書の一節です。
様々な世のしがらみの中でも、清く広い心を持って御題目の信仰に誠実に励むことが大切であると諭されています。そうすれば、他人に媚びる必要もなく、悪名を立てられることもなく、世に尊ばれる人に成長するはずであると、お祖師様はお示しです。
頼基公は、父子二代にわたって主君に忠誠を尽くして来た誠実な武士でした。お祖師様のお導きに従って信仰と勤めに励んだことで、主君の疑いも徐々に晴れ、強い主従の絆を結ぶことが出来たのです。
(平成29年2月)