日蓮大聖人様のお言葉
平成29年3月
- 『報恩抄』
- 建治二(1276)年
- 聖寿 五十五歳
- 著作地 身延山
【解説】
日蓮大聖人様が、御幼少の頃よりご指導下された道善房(どうぜんぼう)の訃報を受け、弟子を遣わして墓前等で読み上げるよう託された追悼の書です。
仏教の教えは八万四千の法門といわれ、お釈迦様は、ありとあらゆる人の生き方に応じて教えを説かれました。
現代社会は高度な科学文化が発達し、暮らしは安楽に豊かになりました。しかし、平和にあぐらをかき便利さに慣れ、人々の心はあさはかになり、尚且つ不安にかられながら日々を送っています。
これからは、仏教によって仏心を養い、人それぞれに人間性を深めていかなければならない時代です。仏教の教えを日常生活の中に大いに生かしていくことを、お祖師様は強くお示しになっています。
(平成29年3月)