日蓮大聖人様のお言葉
平成29年11月

- 『上野殿御返事』
- 弘安二(1279)年
- 聖寿 五十八歳
- 著作地 身延山
【解説】
南条時光公が身延山の日蓮大聖人様に白米一駄を届けたことに対するお礼状の一節です。山中の不自由な生活の中で食料も乏しくなり、生命が絶えそうになった時に届いた白米は誠に尊い贈り物であると感謝の思いを表され、供養した南条公には釈尊と法華経の恵みがあるとお示しです。
この文章では「時」というものの大切さを述べられています。
植物は春に芽吹き夏に美しい花を咲かせ、秋に実を結びます。
この自然の当たり前のように感じる現象も、植物自らが「時」を悟り、秋に良い実を実らせるために夏に花を咲かせ、また次の年の春には芽を出し夏に美しい花を咲かせようと、秋に実を結ばんとしている生命活動だと観ずることが出来ます。
植物ですらかくの如し。私たちの人生においても、今はどんな「時」なのか、何をすべき「時」なにかを、仏様の眼を借りてしっかり見据え、「時」に応じた行動をしていくことが、幸せな人生を実現するためには欠かせないのです。
(平成29年11月)