日蓮大聖人様のお言葉

平成29年12月

妙心尼御前御返事みょうしんあまごぜんごへんじ
  • 弘安三(1280)年
  • 聖寿 五十九歳
  • 著作地 身延山

【解説】

妙心尼という信徒が、亡き夫の菩提を弔うために、お祖師様のもとへ供養の品々を届けたことへのお礼状の一節です。

「功徳」とは、幸せのもとになる努力と精進のことです。

そして「妙」とは、御本仏様の不可思議なちから≠表した文字です。小さな種から芽が出て美しい大輪の花が咲き、やがて大きな樹木へと成長するように、凡人が仏様になるという神秘のちから≠ナす。

私たちが常日頃に行う信仰の「功徳」は、悉く「妙」の一字に納められています。お唱えする「南無妙法蓮華経」の御題目は、そのまま御本仏様の護り・救いとなって、不断に私たちをお導き下さっているのです。

(平成29年12月)