日蓮大聖人様のお言葉
平成30年3月
- 『法華題目鈔』
- 文永三年(1266)年
- 聖寿 四十五歳
- 著作地 清澄寺
【解説】
日蓮大聖人様の故郷、房総の清澄寺で書かれたもので、御題目の有り難さと御利益について書かれています。
「妙」とは妙法蓮華経のことで、すべての人に宿っている御本仏様の生命のことです。
その「妙」の生命が人間の美しさや優しさに顕れてくることを「開」というのだとお示しです。
また、「妙」には「蘇生(そせい)」という意味があります。本来あるべき幸せを実現することです。
個人の人生には幾多の困難や挫折があり、社会全体でも自然災害や人的災害に見舞われることは少なくありません。お祖師様は、お題目の正しい信仰で、安穏で豊かな人生と社会を実現しようと呼びかけておられるのです。
(平成30年3月)