日蓮大聖人様のお言葉
平成30年6月
- 『実相寺御書』
- 建治四年(1278)年
- 聖寿 五十七歳
- 著作地 身延山
【解説】
現在の静岡県富士市の本山実相寺(当時は天台宗)に居住していた弟子の日源上人からの質問に答えられたお手紙の一節です。
この文の意は、「邪(よこしま)な教えは、正しい教えが現れた時に消える運命である」ということです。
そして、御本仏様が説かれた法華経こそが、初めもなく終わりもない永遠不滅の尊い教えであり、源が尽きることもなくその教導と救済の流れは永遠に途絶えることはありません。
御本仏様を信じ切って誠実に御題目を唱えれば、必ず永遠不滅の御加護に浴することが出来るのです。
このお手紙は、当時実相寺の中で、お祖師様の弟子たちへの迫害があり、それに対する激励と訓示を込めて、強情な信仰を勧めたお手紙でもあります。
(平成30年6月)