日蓮大聖人様のお言葉
平成30年7月
- 『南条殿御返事』
- 建治二年(1276)年
- 聖寿 五十五歳
- 著作地 身延山
【解説】
駿河の国(現在の静岡県)富士郡上野の檀越であった南条時光公からのご供養に対するお返事の一節です。
「赫」とは、聖なる火で身を清めるという意味があり、「明」は、暗闇から解放され物事が明るくなるということです。
御本仏様の大慈大悲と諸天善神の御加護を、太陽の力強く万物を生かすはたらきと、月のやさしく包み込むように生命の営みを守るはたらきにたとえておられます。
空に分厚い雲がたれこめている時でも、その上には必ず「日月の光明」が輝いています。
困難に直面した時でも、必ず神秘の御加護に包まれ護られていることを思い出せるような、揺るぎない信仰心を養いなさいとお示しなのです。
(平成30年7月)