日蓮大聖人様のお言葉
平成30年11月
- 『如説修行鈔』
- 文永十(1273)年
- 聖寿 五十二歳
- 著作地 佐渡一谷
【解説】
日蓮大聖人様が御年五十歳の文永八年、ご生涯で最大の法難である龍口法難があり、それに続いて佐渡への流罪という危難に遇われました。
迫害は多くの弟子や信徒にもおよび、教団は、「千人の内九百九十九人までが信仰を捨てた」というほどの危機的状況に陥りました。
このお手紙は流罪先の佐渡から動揺する弟子や信徒に対し、今こそ自分の信仰が試されている時であると、叱咤激励されたものです。
熱心に信仰していても、苦労は付きものです。御題目を唱えていれば何もかも思いのままという訳にはいきません。
「現世安穏」とは、苦労が無いことではなく、日々めぐり会う苦の中にこそ見出すべき幸せがあるということです。
人はそれぞれ人生において果たすべき課題を沢山抱えて生まれて来ています。様々な苦労に出会い克服することで、その課題をこなしているのです。
御題目の信仰は、御本仏様からの尊い贈り物です。御題目は、苦を克服し真の幸せに導いてくれる指針であり暗闇を照らしてくれる大灯明です。 大切に持ち唱え続けることで、本当の「現世安穏」に導かれるのです。
(平成30年11月)