日蓮大聖人様のお言葉
令和元年6月
- 『撰時抄』
- 健治元(1275)年
- 聖寿 五十四歳
- 著作地 身延山
【解説】
はるか二千年の昔、御本佛お釈迦様は、インドの霊鷲山において妙法蓮華経(法華経)という尊い教えを説かれました。そして同時に、やがて世の中の多くの人々は正しい教えを見失い、混乱の未来(末法)がやってくることも予言されたのです。
私たちが今信仰している法華経と南無妙法蓮華経は、まさに今の時代に生きる私たちのために、お釈迦様が説きあらわされた御教えです。
この『撰時抄』は、今こそ法華経が世界中に弘まるべき時であり、御題目に縁を結んだ私たちは、実は御題目によって平安な世界を実現する使命を背負った尊い菩薩であるということが説かれています。
お祖師様は、浮世の地位や名誉や財産へのこだわりを捨てて、御本佛お釈迦様のお導き〔法華経の教え〕に従って御題目に精進するところから、本当の人生の幸せが見えてくるのだとお示しになっているのです。
(令和元年6月)