日蓮大聖人様のお言葉
令和元年7月
- 『盂蘭盆御書』
- 弘安三(1280)年
- 聖寿 五十九歳
- 著作地 身延山
【解説】
このお手紙は、高弟の一人治部房日位上人の祖母に与えられたものです。盂蘭盆(お盆)の御供養のお礼を述べるとともにお盆の起源や意義をお示しになっています。
この一節は、お釈迦様の十大弟子の一人である目連尊者が法華経の教えを信じて成仏することで、両親をはじめ先祖も子孫もことごとく成仏できることが説かれています。
自分が仏に成るならば、仏の親も子も先祖も子孫も仏でないはずがないという日蓮大聖人様ならではの力強いお導きです。
親がどうだとか先祖がどうだと自分の不遇や不幸を周囲のせいにして、自ら精進することを疎かにしている者に対し、自分が信仰すること・信仰によって生命の意味と人生の意義を悟り、努力によって人生に満足することの大切さを気付かせてくれるお言葉です。
(令和元年7月)