日蓮大聖人様のお言葉
令和元年8月
- 『法華題目鈔』
- 文永三(1266)年
- 聖寿 四十五歳
- 著作地 清澄寺
【解説】
日蓮大聖人様の命を狙っていた者や法華経の教えを敵対視していた地元の僧侶たちが死去し、かつ親しい兄弟子たちの懸命の布教によって、再び清澄寺への出入りが可能になったお祖師様が、母親の妙蓮尼をはじめとする恩ある女性たちに遣わされたお手紙の一節です。
ここに述べられた主なテーマは、南無妙法蓮華経の御題目は、難しい理屈を理解していなくてもただひたすら信じて唱えることで成仏を遂げることが出来るということです。
鈍根とは智慧の無い愚か者のことですが、誠実に御題目を信仰することで仏様の智慧で世界を感じることの出来る(正見)のだとお示しです。
(令和元年8月)