日蓮大聖人様のお言葉
令和元年9月
- 『光日房御書』
- 健治二 (1276)年
- 聖寿 五十五歳
- 著作地 身延山
【解説】
光日房は女性の信徒で、天津(現千葉県鴨川市)の人です。息子に先立たれた光日房を慰め導くために、日蓮大聖人様が遣わされたお手紙であり、「懺悔(さんげ)」という修行について説かれています。
「懺悔」とは、仏様の眼で自らの言動を顧みることです。人は善い行いはいつまでも覚えているものですが、日々人を傷付けたり悲しませたりしている罪にどれだけ気付いているでしょうか。自分は善人であり罪など犯すはずはないと思って生きている人ほど実は罪深いものなのです。
法華経と御題目の信仰の基本は「懺悔」です。御題目を唱え信仰を積み重ねていく内に、自らの無意識の罪に気付くことが出来ます。
「大逆」といわれる大きな罪も、御題目の神秘の力で消え去り、御本佛お釈迦様に生かされている生命と人生を自覚することが出来るようになるのです。
(令和元年9月)