日蓮大聖人様のお言葉

令和2年6月

大田入道殿御返事おおたにゅうどうどのごへんじ
  • 健治元年(1275)年
  • 聖寿 五十四歳
  • 著作地 身延山

【解説】

有力な檀越であった大田乗明入道の病気見舞いにつかわされたお手紙の一節で、中国天台宗第六祖妙楽大師の言葉を引用されたものです。

道でつまずいて転んだ時は、痛くて地面のデコボコを恨みます。しかし、その地面に手をついて立ち上がり、今度は気を付けよう、もっと上手に歩こうと気持ちを奮い立たせます。

私たちは、普段の色々な失敗から人生に必要な知恵を学び、日々成長しているものなのです。

病気になるということは苦しいことですが、お祖師様は、苦しみだけでなく悦びでもあると述べられています。

悦びとは、健康の大切さや普段通りでいられることの有難さに気付くことであり、さらには病気になった原因を探り、今までの自分の有り様を振り返る大きなチャンスになることだとお示しです。

(令和2年6月)