日蓮大聖人様のお言葉

令和2年12月

四条金吾殿御返事しじょうきんごどのごへんじ
  • 文永十二年(1275)
  • 聖寿 五十四歳
  • 著作地 身延山

【解説】

日蓮大聖人様の檀越の中でも特に強固な信仰の持ち主が四条金吾氏です。その強情な性格の故か、四条金吾氏には様々な迫害があり、困難な情況が続きました。

この御手紙は、それを励ますために与えられたものです。

信仰とは、一時の心の満足感ではなく、生活の中で習慣として、安定して継続してゆくべき行いです。

継続は地味であり、時に退屈になることもあります。批判的な意見に接すると迷いも生じます。特に信仰生活は、持続するのが難しいものです。

しかし、正しいと信じたことをやり続けることは、その御縁に導いて下さった御本佛様を信じ切るということに繋がります。

法華経・御題目の信仰が日々の生活の中で当たり前になるように、それまでは決して手放すことなく継続して行いなさい。その先には必ずやり遂げた自分にしか得られないよろこびが待っているのだとお祖師様はお示し下さっているのです。

(令和2年12月)